2026年3月– date –
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壮絶な出来事
「その日、主人は飛行機に乗らなかった」
バス停のある施設に主人を送り届けたあと、わたしと息子は幼稚園に向かいました。 その朝、「パパは仕事に行く」と聞かされた息子は、久しぶりに見たスーツ姿のパパを、散々褒めちぎって笑顔でお見送り。 母子二人になってから、幼稚園へ向かう車の中で、... -
壮絶な出来事
当たり前のように、見送った朝
いってらっしゃい。 いつものように見送った後ろ姿が、大切な人の最期の姿になるかもしれない。 そんなことを、あの頃の私は知りませんでした。 8月の、ある朝。 目覚ましの音で目を覚ますと、隣で主人が、身体を少し起こしたまま遠くを見つめていました。... -
壮絶な出来事
いってらっしゃいーあなたが帰るこの場所で待っているよ
そのひと言は、本当は「行って、そして帰っていらっしゃい」という祈りの言葉。 帰る場所がここにあるよ。待っている人がいるよ。 そんな静かな約束。 けれど――その約束が、叶わない日もあるなんて。そんなことを、考えたことがありますか。 きっと誰もが... -
今を生きている日常
哀しいのに、どうして沖縄が恋しいのだろう
沖縄に行きたい。この時期になると、特に。 6年前の1月末。島に渡ったばかりの頃、世界は静かにざわつき始めていた。 観光客の姿は消え、沖縄は、驚くほど静かだった。 車も人も少なくて、海はいつもより広く見えた。 時間はゆったりと流れ、ただ暮らすと...
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